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日々是革命

シンパシーとイマジネーションについて(訂正版)

(ありがとうございます。27日の夜中、朝早くに書いたものでしたが、28日の0時に掲載されていたのを確認しました。早速、もう少し手直ししようかとも思いましたが、明日も朝早いので、後日時間がある時に、第二訂正版を上梓しようと考えています。)


シンパシーとイマジネーションについて

現代史研究会「スミスの認識論をめぐって」

現代史研究会及びちきゅう座を支えていらっしゃる諸先生の研究を基盤としての
アダム・スミスからマルクスに至る影響を問うスミス認識論の短い時間でしたが
何がそこで話し合われていたのか?
そして、何が心に残っているのかを自分なりに簡略化して誤解を恐れず語るとしたなら、
シンパシーとイマジネーションについて語られていたのではなかったかと振り返られます。

1.シンパシーは、他者の財産を財産と認める共感の事。
自身の財産を認めて貰うのと同じく他者の所有権を暗黙のものとして了承する直観として成立する法律化する以前の道徳的根拠を問題とされていたように感じました。
この暗黙の了承であるシンパシーが得られない場合は、略奪が起こり、争いが始まる事となるのでしょうが、潜在的で無意識な次元でのシンパシーがより合理的な関係となる事が市場経済であったり、物々交換でも貨幣との交換であったとしても何らかの曖昧な了承内容としての分母をシンパシーとして語られていたのかなと考えていました。
問題は、シンパシーとしての道徳的共感が法規についても市場経済についても根底的なものとしてあり続けているのではないか問い続けなくてはならない提言。

2.イマジネーションは、あらゆる誤解や錯視があったとしても具体的な言語表現にいたらない前のカオスでありつつもそのものの全体像を与えるものであろうし、
絵を描くとしても言葉によってそれを表現するとしても色を削ったり、表現を訂正したりしながら言い当てたいとしていくとしても「像」としてのイマジネーションは、全体像として与えられている、それは何か?
それを解いていく認識論、経験論の立場を展開する原初を問題とするのがスミスにとって何であり、道徳論から経済学の祖としての展開は何であるのか?
それを抽象的なままではなく具体的な例証を交えながら話し合いの材料を与えていたものであったと感じました。

3.マルクスについても細部を個々別々に取り扱うなら無限に描き替えや表現を
訂正しながらしか理解とシンパシーを確認できないのですが、
原初のイマジネーションとして、暴力革命がそのイメージとして捉えられていたり、
収容所群島イメージ、北朝鮮イメージなどなど全体主義イメージであったり、
社会主義イメージ、搾取、階級闘争イメージ、左翼イメージをとてもとても全体像としてのスケッチには
至れない、黒澤明の「羅生門」のようにバラバラな自己主張だけ独善だけで分断され続けているものを
再び、連帯や友愛、シンパシーとしての共通項を問うのだとしたなら何が必要であるのか
全体像=イメージと部分集合であるシンパシーを行き来しながらイメージと実像の是正する事を
繰り返し問わなくてはならない確認をしたように感じます。

4.具体的に、暴力革命然り、階級闘争然り、全体主義的平等論然り、市場経済と搾取関係然り
、部分部分のシンパシーをそっちのけにして、先入観のみでマルクス研究は衰退し、
左派は、隠れ左派となっていて議論が活性化されていない現代の状況に対して
、学究、専業学院の場に封じ込められているのはマルクスにとっても社会主義運動にとっても
本位でも本領でもなく、学生や労働者そっちのけの封じ込めがされていることを智恵を結集して打開していかなくてはならないのは、昭和から平成になっても変わっていなかったはずです。
社会主義運動にとっての失われた10年也、20年は何によって停滞と閉塞状況に押し込まれているのかに積極的言及を今更のように述べなくてはならないのが残念でもあるのはそこにいた全ての人の気持ちでもあったのではないでしょうか?

5.現代史研究会は、7月の告知を越えて、8月はお休み、9月、10月の告知をされておりますが、
7月もまた、出席の際は、よろしくお願いします。
9月は、東京にいない為に出席できませんが、10月後半に戻ってくる予定でもあり、10月も出席は、微妙で残念です。
第二か第三土曜日なら良かったのですが…。
7月の告知も再確認の為にも是非、お願いします。

6.ブログ作成しましたので、取り急ぎの乱筆誤字は後程訂正しながらやっていきたいと考えています。まだまだ勝機はあるのですが、チャンスを見送ってきた月日が残念でなりませんよね。みなさん、頑張りましょう!

日々是革命ブログ
http://revolutio.exblog.jp/19064432/

by akiratakeda2001 | 2013-06-27 02:36 | 現代史研究会
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